自分のカメラリュック遍歴を振り返ってみた
カメラ界にはレンズ沼・フィルム沼など様々な沼が存在していると言われています。その中でも自分はカメラバッグ沼というものに片足突っ込んでるのではないかと思い始めた今日この頃。先日気づいたら史上4個目のカメラリュックをポチってしまいました。
さすがにこのままズルズル買い続けていたらまずいのではと思い、今回は思考を整理すべく自分のこれまでのカメラリュック遍歴をつらつらと振り返ってみました。
前提
本題に入る前にいくつか前置きを。
カメラバッグは使う人の機材や撮影スタイルによって向き不向きがあり、またバッグをファッションアイテムの1つとして捉えるなら服装やスタイルによっても好みが分かれてくるものだと思います。
この記事では下記のような機材を愛用している筆者のカメラバッグの好みや遍歴について主観のもと書かせていただいておりますのでご了承くださいませ。
愛用カメラ機材
レンズ
- XF16-55mm F2.8 R WR OIS
- XF10-24mm F4 R OIS
- XF50-230mm F4-6.3 OIS II
- XF56mm F1.2 R APD
機材はAPS-Cのミラーレス一眼でレンズはやや大きめのズームレンズがメイン。全て持ち歩くことはほぼ無く、この中から X-T3 & レンズ1~2本 または X100F & X-T3 & レンズ1本を選んで持って行ってます。
撮影地は街中や人が多い観光地がメインです。
また荷物が少ないちょっとした散歩ではPeak DesignのEveryday Slingを使っており、旅行や荷物の多い外出ではカメラリュックを持ち出す、といったような使い分けをしています。
そのためリュックを使う時はカメラ以外の荷物が多い時になります。
そしてショルダーバッグは1年前にEveryday Slingを購入してからずっと愛用しており沼を卒業済み(?)なので今回はカメラリュックに絞って書いてみました。
これまで買ったカメラリュックたち
自分がこれまで買ってきたカメラリュックは以下の4つ。上から買った順に並べています。
- ELLECOM offtoco スタンダード
- Endurance Ext
- Peak Design Everyday Totepack
- WANDRD PRVKE 21
そのうち現在所有しているのは下の2つ「Everyday Totepack」と「PRVKE 21」です。
ここからはそれぞれのリュックについて主観とはなりますが「良かった点」と「気になった点」を交えながら振り返ってみました。
ELLECOM offtoco スタンダード
自分が初めて購入したカメラ用リュックがこちら。エレコムさんのofftocoというカメラリュックのスタンダードモデル。サイズはMサイズです。
ほぼ毎年モデルチェンジがされているみたいですが自分が購入したのは初代2016年バージョン。
画像引用元:https://www.elecom.co.jp/pickup/off-toco/product/backpack-2-style-camera/
上下2気室構造で下室はカメラボックスとして機材を収納できる他、カメラボックスは引き出し式なのでレンズが取り出しやすい作りとなっております。
カメラとそれ以外の持ち物を一緒に持ち歩くのに使いやすく、またデザインもカメラバックとは一目ではわからないシンプルさが気に入り購入に至りました。また価格も安く入手しやすいです。
画像引用元:https://www.elecom.co.jp/pickup/off-toco/product/backpack-2-style-camera/
コンパクトで軽量にもかかわずPC収納用ポケットがあるのが地味にありがたく、撮影時以外も普段用のリュックとしても重用していました。そのためか1年くらいでメインのファスナーが壊れてしまい次のバックをを購入することに。
大変気に入っておりましたがもう一度このバックを買い直したいかというとそれはNOで、理由は他のバッグも使ってみたい!という点ももちろんありますが、モデルチェンジに伴って重量が増えてきておりサイズも大きくなっているのが気になってしまって。個人的にofftocoシリーズはコンパクトで取り回しがしやすい点が魅力だと思っているので…
買い直すとしたら重さが1,000gを切っていて初代より細かな点で改良がされている2017年モデルかなあと思ったり。
また、撥水加工はされていますが長時間の雨に耐えうるものではなかったので、雨の中の撮影に使いたい場合はレインカバーを買っておく必要があるかと思います。
良かった点
- コンパクトで取り回ししやすい
- 価格が安い
- 重量が軽い
気になった点
- 防滴性能は控えめ
- モデルチェンジに伴い重量が重くなってきている
Endurance Ext
2つ目に買ったカメラリュックがこちら。Endurance Extというバッグ。
offtoco同様、こちらも見た目がカメラバッグっぽくない点が気に入り購入に至りました。カラーや素材も様々な種類が展開されているので気にったモデルがきっと見つかるはず。
そしてこのリュックの魅力はなんといっても収納力。
上下2気室構造になっており、下室はカメラボックス、上室はそれ以外の荷物を入れることができます。offtocoを使っていたことによりこの構造のありがたみを身をもって体感したのでバッグ選びで譲れないポイントの1つでした。
さらにEndurance Extは上室がロールトップになっているので必要に応じて容量を増やすことができ、使わない時はコンパクトにまとめておくことができます。
また片サイドに三脚が取り付けられるポケットがあり、三脚を使わない時はドリンクホルダーにできたりなかなか便利。もう片サイドは取り出し口になっており、下部室の機材はそこからもアクセスが可能です。
ショルダーベルトや背中のクッションもしっかりしており、機材や2泊分の旅行道具を詰めた状態で長時間歩いていても全然疲れません。チェストベルトを留めるとさらに重量が軽く感じられました。
そんな細部までこだわりを感じるEndurance Extでしたが気になる点が2つ。1つ目は自分の機材とサイズ感が合っていなかったという点。
開発インタビューを読むとこのリュックはフルサイズ一眼レフボディ&大三元レンズ3本が収まるように設計されているとのこと。
撮影時にフルサイズ一眼レフと比べて小型であるAPS-Cミラーレス用レンズ1~2本程度しか持ち歩かない自分にとっては下室がいつもスカスカになってしまいオーバースペックな状態でした。機材が少ない時用に使っているエブリデイスリングとの相性も良いと言えるのですが、どうしてもかさばってしまうシーンのほうが多くうまく使いこなせていないと思ったので手放すことに。
もう1つが立ちながらのレンズ交換が難しいという点。サイドに取り出し口が付いておりボディはすぐ取り出せるのですが、下部室に収納しているその他機材を取り出すには外側に開くファスナーを開ける必要があります。そのため交換レンズを取り出す時はリュックを降ろさないと上手く取り出せないのが気になってしまいました。このあたりは撮影スタイルの向き不向きがあるかもしれません。
良かった点
- 収納力が高い
- 長時間背負ってても疲れにくいクッション性
- 三脚が取り付けられる
気になった点
- APS-Cミラーレスではオーバースペック気味
- 立ったままのレンズ交換が難しい
Peak Design Everyday Totepack
エブリデイスリングの使い勝手の良さに触れてからピークデザインの沼にはまりそうになっていた自分。そして手を出してしまったのがこのEveryday Totepack。こちらは現在も愛用中のバッグの1つ。
名前の通り手持ちのトートバックとして使えるバッグなのですが、付属のショルダーベルトを装着することでリュックとしても使うことができます。自分はもっぱらリュックとして使ってます。
取り出し口は上部の他にも両サイドに大きなファスナーが付いているため、上の画像のようにリュックを横にすれば簡単に荷物を取り出すことができます。
ピークデザインのカメラリュックといえば Everyday Backpack が有名でそちらの方がカメラバッグとして向いている造りになっているかと思いますが、Endurance Ext を経た自分はとにかくスリムなバッグが欲しいと思っていたので Everyday totepack を購入。そのスリムさのおかげで電車移動の際もかさばらず、ミラーレス一眼にフィットするサイズ感です。また見た目もこちらの方が好みでした。
また、リュック内の仕切りが自由に組み立てられるのも大きな魅力で、機材の量に合わせて仕切り組み立てることで無駄なスペースが少ないパッキングが可能となります。
ちなみに自分は普段こんな感じにセパレートしています。大きく分けて上下に2つ、下室にカメラ機材、上室にその他の荷物を入れています。これがとても使いやすく、スムーズなレンズ交換が可能です。
しかしこちらも使い込むにつれて少しづつ気になってしまう部分も見えてきまして、1つ目はクッション性が心もとないという点。これはトートバッグと2wayで使えるバッグという点では仕方ない部分なのかもしれませんが、背中にクッションが無くショルダーベルトも薄いため重い荷物を入れて長時間背負っていると体がバキバキになります。クッション性を求めるならやはり Everyday Backpack に軍配が上がるかと思われます。
そしてもう1つが意外と物が入らないという点。ピークデザインのエブリデイシリーズのバッグは固めの布素材でできているため、型崩れしにくく自立できる、かつ機材保護の観点ではメリットとなりますが、見た目以上に物を入れづらいというのが正直なところ。自分の仕切りの使い方だと上室にフリースの上着を入れたらもうパンパンになります。かさばる物を持ち歩く時は専用のベルトで外側に巻きつける必要がありそうです。
良かった点
- カメラリュックとして使えるのにスリムでかさばりにくい
- 自由度の高いパッキングが可能
- 立ったままのレンズ交換がスムーズにできる
気になった点
- クッション性があまり良くない
- 容量は見た目より少なめ
WANDRD PRVKE 21
こちらは先日購入したばかりのリュック、PRVKE 21。このリュックは別売りの専用カメラキューブを使うことでカメラバッグにすることができます。
シンプルかつカメラバッグには見えないデザインがグッドで前々から気になっていたリュックなのですが、スタイリッシュすぎて自分には似合わないかな思って敬遠していました。
しかし新発売の限定色・GOBI TAN(白に近いベージュ)が既存のカラーと比べて柔らかい雰囲気でこれならいけるかもと思ったのと、ブラックフライデーセールに後押しされ公式サイトから個人輸入で購入。
ロールトップ構造かつバッグ全体が(Everyday totepackと比べて)柔軟性のある布でできているので、荷物が色々と入りそうです。
ロールトップ、片サイドにカメラ取り出し口、三脚ポケット付きとEndurance Extと似た雰囲気のリュックですが大きな違いがこちらは背面が開くというところ。
専用ストラップを装着すればリュック内を作業スペースにしつつ、立ったままレンズ交換をすることができます。
少し使ってみた感想ですが、Everyday totepackの気になる点はこのバッグを使うことで解消できた気がしています。クッション性や容量はPRVKE 21のほうが断然よかったです。また三脚を取り付けられるのも良いですね、
しかし取り回しのしやすさはEveryday totepackの方が強いといった印象。あのスリムさとシンプルな構造ゆえの使いやすさは唯一無二なのかも。またリュック本体の重量がけっこう重たいので、もしかしたらカメラボックスは別メーカー軽量コンパクトなタイプを探して使うことになるかもしれません。背負ってるときは気にならないですが持ち上げる時とかちょっとつらい。
とはいえ、見た目もとても気に入っているのでしばらくはこのリュックを使い込んでみようと思います。
まとめ・使い分け
4つ目のカメラリュックの購入に至ってようやく気づいたのが1つのカメラリュックで全ての要望を満たすのには無理があるのでは無いかという点。
カメラバッグはリュックとショルダーを使い分けるべきだとは早々に思っていたのですが、同じリュック内においても同様の言えたと気づくべきだった。
よってしばらくはこんな感じでカメラバッグを使い分けていこうと思います、どん。
- カメラ1個持っての外出、旅行のサブバッグ→ Everyday Sling
- 荷物が少し多めの近場の外出 → Everyday totepack
- 三脚を持ち歩く時、レンズ3本持ち歩く時、旅行 → PRVKE 21
これにて一通りの悩みが解決できた気がします。あとはひたすら写真を撮るのみですね。
いつも以上に誰得な記事になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました m(_ _)m