まちどりのほほんロード

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FUJIFLMのミラーレス一眼カメラでカメラライフを楽しんでいるブログです

1年前に撮った写真を再現像してみた話

はてなブログGoogleフォト連携不具合の影響で当ブログも一部の記事で画像が表示されない事象が発生しており、ゆっくりながら復元作業をしている今日この頃。

しかし過去の写真を見ていると、今はだいぶ現像の好みが変わってきたなあとしみじみ思います。そして1年前に撮った写真の粗も気になってきてしまったので、この機会にLightroomを用いて再現像してみることにしました。

そもそも、昔と今でどんな点が変わったのか

自分はこのブログを始めた時から、カメラで撮った写真はLightroomを用いて好みに仕上げる現像作業を行なっています。

現像の好みが変わったと言っても、具体的にどんなところに変化があったのか自分の整理も兼ねてまとめてみました。

適切な明るさを意識するようになった

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1年前に現像した写真

1年前の写真を見てまず思うのが「暗っ!!」という点。ここで暗いと指しているのは色味の話ではなく写真全体の露出について。

なぜ暗くなったのか、その原因として考えられるのが自分の基準が暗すぎるところからスタートしていたという点。適切な露出を理解しないまま自分の現像を始めてしまい、最終的に違和感のある暗さになっていたのかもしれません。自分の写真の個性とも捉えることもできますが、自分でも違和感のあるものを好意的に捉えることはなかなかできず…

しかしこれは他の人の写真を積極的に観察するようになったことで改善。自分の写真が必要以上に暗すぎるという違和感に気づき、天気や雰囲気に適切かつ自然な明るさを意識するようになりました。

ハイライトのメリハリ・シャドウの粘りを意識するようになった

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1年前に現像した写真

1年前の写真はメリハリが無く不自然なHDR写真が多いなとつくづく思います。空も見せたい!けどシャドウも上げたい!と欲張りになっており見せたい部分の取捨選択ができてなかったのだと思います。空の部分は全部青くなければ気が済まなかったというあの頃…

それに対して最近意識し始めたのが、白とびになっている部分を無理やり復元せず、むしろメリハリとして残しておくべきなのでは?という点。白とびしている箇所は本当に見せたかった箇所なのか、取捨選択を考えるようになったと思います。

また、シャドウについては黒つぶれしている箇所を「明るくする」のではなく、「潰れている箇所を復元する」という目的意識を持ってパラメータをいじるようにしています。あくまで暗い部分は暗い部分として扱うことで、被写体の雰囲気を残しつつ奥行きのある写真にできると考えています。

ハイライトを飛ばし、シャドウの粘りを意識することにより、昔と比べて柔らかく落ち着いた雰囲気の写真が生まれるようになったと感じています。

再現像してみた

前置きが長くなりましたが再現像を始めてみましょう。

今回ターゲットとしたのは1年前の鳥取・島根山陰旅行で撮った写真たち。その中でも海沿いで撮った写真を重点的に再現像してみました。

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中央のバーを左右に動かすと比較できます

なんということでしょう…!

適切な明るさを意識し、ハイライトを下げすぎないようにしたことで、カラッとしたすがすがしい天気がより伝わりやすい一枚に仕上がりました。傾きも微妙に調整しています。

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中央のバーを左右に動かすと比較できます

この写真についてはbeforeの方が好み、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし自分はシャドウを無理やり上げている感じに不自然さを感じました…

再現像していて気づいたのが、現像以前に撮影段階で太陽光の強さや向きを考慮できていなかったがゆえに、無理にシャドウを上げて不自然なHDR写真が生まれてしまっているという結果になっているのではという点。

太陽の光が強い時間帯はシャドウとハイライトの差が大きく、切り取り方を一工夫しなくてはならないという心構えを忘れないようにしたいところ。

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再現像後の写真

現像の好みが変わったことにより、昔はボツにしていた写真でも「案外いいかも…」と思えるようになり復活した写真もちらほらあります。ハイライトを飛ばし、シャドウの粘りを意識する現在の現像だとちょっとだけ雰囲気のある写真として蘇りました。

まとめ

過去に撮った写真の良くなかった点がわかってきたということは、写真の腕も少しは上達してきたという証。そう思いたい

また、現像時に意識する部分が変化したことにより、写真を撮る際の意識も変化というか、進化することができているのではないでしょうか。そう思いたい

ブログ画像の復元のついでに、写真も再現像後のものに徐々に差し替えを行う予定です。昔の現像も思い出のひとつだけど、ブログの写真の作風も徐々に統一できていければなあと思っている次第でございます。